【英文法】英語の助動詞の種類と分類 "法動詞", "第一助動詞"
このブログでは、助動詞の種類と分類について紹介します。
助動詞と聞くと、willや canなどをイメージすると思いますが、実は完了形、進行形、疑問形などで使われる "have", "be", "do"も助動詞 です。
助動詞の種類
英語の助動詞は、文法上は大別すると2種類に分類するそうです。
- Modal Verb : 法動詞または法助動詞
- Primary auxiliary verb : 第一助動詞
この記事では主に、この2種類の助動詞についてお示していきます。
ただし、英語の助動詞の分類の考え方には、いろいろあるようで、そのことについては、この記事の後半で示しますので、まずはこの2種類について見ていきたいと思います。
またこの記事は、できるだけ正確な情報をお示するよう、学術サイトやオンライン辞書で調べた内容を参考に書いています。
ちなみに、Auxiliary verbをロングマン英英辞典で調べると以下のように書かれています。
a verb that is used with another verb to show its tense, person, mood etc. In English the auxiliary verbs are 'be', 'do', and 'have' (as in 'I am running', 'I didn't go', 'they have gone'), and all the modals.
引用した解説を訳すと以下のようになります。
時制、人称、ムードなどを表すために他の動詞と一緒に使われる動詞。英語では、"be", "do", "have"(例 : "I am running", "I didn't go", "they have gone")と、すべての法動詞のことです。
以上、ロングマン英英辞典でauxiliary verbを調べた内容でした。
Modal verb : 法動詞
"modal verb"は、日本語では法動詞と言われる助動詞です。具体的には"can, may shall"などのことで、主動詞だけでは表現しきれない可能性、許可、意図などを表現するために使われます。
以下に、学術サイトやオンライン辞書で調べた内容をお示します。
LUND University : modal verb
UNND Universityは、スウェーデンの大学なのですが、英語のmodal verbについて解説がありましたのでお示します。
Modal auxiliary verbs express meanings such as obligation, possibility, necessity, etc., which reflect somebody's (often the writer's) attitudes towards the state, event, etc. expressed by the verb phrase.
引用した解説を訳すと以下のようになります。
法動詞は、義務、可能性、必要性などの意味を表し、出来事などに対する誰か(多くは書き手)の姿勢を反映する助動詞である。
以上、UNND Universityでmodal verbを調べた内容でした。
ロングマン英英辞典 : modal verb
ロングマン英英辞典でmodal verbを調べた内容をお示します。
one of these verb forms: can, could, may, might, shall, should, will, would, must, ought to, used to, need, had better, and dare. They are all used with other verbs to express ideas such as possibility, permission, or intention
引用した説明文を訳すと以下のようになります。
modal verbは、"can, could, may, might, shall, should, will, would, must, ought to, used to, need, had better, and dare"のことで、これらはすべて他の動詞と一緒に使われ、可能性、許可、意図などを表現します。
以上、ロングマン英英辞典でmodal verbを調べた内容でした。
Merriam-Webster英英辞典でmodal verbを調べた
Merriam-Webster英英辞典でmodal verbを調べた内容をお示します。
a verb (such as can, could, shall, should, ought to, will, or would) that is usually used with another verb to express ideas such as possibility, necessity, and permission
引用した説明文を訳すと以下のようになります。
通常、可能性、必然性、許可などの考えを表現するために他の動詞と一緒に使用される動詞(can, could, shall, should, ought to, will, would など)
以上、Merriam-Webster英英辞典でmodal verbを調べた内容でした。
Primary auxiliary verb : 助動詞
"Primary auxiliary verb"は、日本語では相助動詞や第一助動詞などと呼ばれています。英語では単に"Auxiliary verb"という場合もあります。
具体的には、完了形で使う"have"や疑問形や現在進行形で使う"be", "do"などです。
haveやbeも助動詞なんですね。
LUND University : primary auxiliary verb
LUND Universityのサイトでprimary auxiliary verbを調べた内容をお示します。
English has three primary auxiliary verbs: do, be, and have. All three take part in the formation of various grammatical constructions, but carry very little meaning themselves.
引用した解説を訳すと以下のようになります。
英語にはdo, be, haveという3つの主要な助動詞がある。この3つの動詞は様々な文法構文の形成に関与しているが、それ自体に意味はほとんどない。
以上、LUND Universityのサイトでprimary auxiliary verbを調べた内容でした。
オックスフォード英英辞典 : primary auxiliary verb
オックスフォード英英辞典では、primary auxiliary verbについて、auxiliary verbとして説明がありましたので、その内容をお示します。
a verb that gives grammatical information that is not given by the main verb of a sentence
"Has" is an auxiliary verb in the sentence "She has finished her book."
引用した解説を訳すと以下のようになります。
文の主動詞が与えない文法的な情報を与える動詞
"Has"は、"She has finished
her book"という文の助動詞である。
以上、オックスフォード英英辞典でprimary auxiliary verbを調べた内容でした。
補足
いくつか補足したい内容があるので以下にお示します。
need, dare, ought toなどの分類
英文法書や専門家によって、若干分類の異なる助動詞があります。
1つは、need, dareで、これらは多くの方は法動詞(modal verb)に分類していますが、入れない例もあるようです。
もう1つは、ought to, be going toなどで、これを法動詞(modal verb)に分類する方もいれば、別分類にされている方もいるようです。
基本的には、助動詞は以下繰り返しになりますが、法動詞と第一助動詞に大別して理解しておけばいいと思います。
- Modal Verb : 法動詞または法助動詞
- Primary auxiliary verb : 第一助動詞
まとめ
今回は英語の助動詞の種類と分類を紹介してきました。英語を使う上では意識する必要はないと思いますが、なるほどとおもいましたので紹介しました。
もう一度、分類をお示します。
- Modal Verb : 法動詞または法助動詞
- Primary auxiliary verb : 第一助動詞
最後に今回参考にした情報をリンクしておきます。