【ネイティブからのアドバイス】ネイティブも悩む "if"と"whether"の使い分け
このブログではネイティブ発信の英語、オンライン英英辞典、洋書などから学んだ英語を紹介しています。
今回は、"if"と"whether"の使い分け、についてです。
結論:"if"と"whether"の使い分け
結論からいうと、
"if"は、多くの選択肢があるとき、または、条件を提示するときに使います。たいていはif以下で条件を示すだけで選択肢は示しません。「必要であれば...」、「〇〇したければ...」というニュアンスの文で使われます。
"whether"は、2つ選択肢があり、どちらを選びますか?というように、2つのオプションを提示するときに使います。
なので、よく使われるのは、"whether
or not"という形になるわけです。
- if : 多くの選択肢があるとき、または、条件を提示するとき
- whether : つ選択肢があり、どちらを選びますか?というように、2つのオプションを提示するとき
また、こういうような理解でもいいかもしれません。
"if"は、「相手に選択権がある」。
Let me know if you want to have further
questions.のように、必要なら質問できますよ~、ということで、質問するもしないも、相手が選択することということです。
"Whether"は、「相手に選択権はあるものの、選択肢はこっちサイドにある」、別の言い方では、自由選択ではなく「好き嫌いにかかわらず、どっちか選べ」的な感じです。
"if"と"whether"だけが違う文でニュアンスを比較してみると分かりやすいかと思います。
"if"の方が適切な例
-
Let me know if you want to ask further requests.
「要望あれば教えてください。」 -
Let me know whether you want to ask further requests or not
「要望があるかどうか教えてください。あろうがなかろうが連絡くれ。」
この文は"if"が適切かと思います。"whether"を使うとちょっと横柄な印象になります。
選択肢を示すなら"whether"の方が適切な例
-
I'm not sure wheter I want Katsu don or Tonkatsu teishoku.
「カツ丼が食べたいのか、トンカツ定食が食べたいのかわからない。どっちか食べたいけど、どっちにしたらいいか迷う。」 -
I'm not sure if I want Katsu don or Tonkatsu teishoku.
「カツ丼が食べたいのか、トンカツ定食が食べたいのかわからない。いやいやその他の選択肢もあるよな。」
かつ丼、とんかつ定食のどちらかで悩んでいるなら"whether"が適切かと思います。それ以外のメニューでも悩んでいるなら"if"が適切かと思いますが、その場合は選択肢は示さない方がいいと思います。
以上、if, whetherの使い分けの結論でした。
ネイティブに学ぶ"if"と"whether"の使い分け
インターネット上のネイティブ情報から、"if"と"whether"の使い方を詳しく見ていきましょう。
Learn English with EnglishClass101.comで確認 "if"と"whether"の使い分け
Learn English with EnglishClass101.comのYouTubeチャンネルでのifとwhetherの使い分けを見ていきましょう。
Learn English with EnglishClass101.comでは、"if"と"wether"使い分けを以下のように説明していました。
- if : use when making a conditional
- whether : use when there are 2 options in the situation
引用した説明文を訳すと以下のようになります。
- if : 条件文する際に使用
- whether : 2つの選択肢がある際に使用
Learn English with EnglishClass101.comでは、例文も教えてくれましたので、それをお示しします。
まず"if"です。
"if"の例文
- Let me know if you need anything.
「何かあればお知らせください。」- I exercise twice a week if I have time
「時間があれば、週に2回ほど運動します。」- Is it OK if I sit here
「ここ座ってもいいですか?」
次に、"whether"です。
"whether"の例文
- Do you know whether they are arribing in the afternoon or the evening
「知ってる? 彼ら午後に着くか、夜に着くか」- She asked whether or not she could invite a friend to dinner.
「夕食に友達を呼んでいいかどうか尋ねた。」- They talked about whether to hire newstaff or not
「彼らは、新しいスタッフを雇うか、雇わないか話し合っていた。」
以上、Learn English with EnglishClass101.comでの"if"と"whether"の使い分けでした。
All Ears Englishで確認 "if"と"whether"の使い分け
All Ears Englishポッドキャスト、AEE 1547(March 30, 2021) : Whether Versus If – Advanced English Grammarで、 "if"と"whether"の使い方を説明していましたので、その内容を紹介いたします。
All Ears Englishでは"if"と"Whether"の使い分けを以下のように説明していました。
- If: This is used for conditionals, just as our listener said above.
「If : これは、リスナーが言っていたように、条件文で使われます。」- Whether : This can be used when there is more than one possibility.
「これは、1つ以上の可能性がある場合に使用できます。」
"if"は、たいていはif以下で条件を示すだけで選択肢は示しません。「必要であれば...」、「〇〇したければ...」というニュアンスの文で使われるということです。
"whether"は選択肢を示してどちらかを明確にしたいときに使われるので、1つ以上の可能なオプションがある場合に使用した方がいいというです。
All Ears Englishに、"if"が適する場合の説明がありましたので、お示しします。
I didn't know if you would call later.” Vs. “I didn't know whether you would call later.”
With these, they are both ok, but it could or could not happen.
However, with this one, it seems that “if” is a better fit.
引用した説明文を訳すと以下のようになります。
“I didn’t know if you would call later.” Vs. “I didn’t know whether you would call later.”
これらでは、どちらもOKです。
しかし、この場合は "if "の方がしっくりくるようです。
"if"を使った方が、電話するしない、また他の選択肢もあって、するかどうかはあなた任せというニュアンスで、この場合は適しているということだと思います。
All Ears Englishに、"whether"が適する場合の説明がありましたので、お示しします。
“My boss has asked me today if I can work on Friday.” Vs. “My boss has asked me today whether I can work on Friday.”
This is about only one possibility, or rather it is about if it is possible at all.
You may say “whether or not”, and it can work here.
引用した説明文を訳すと以下のようになります。
“My boss has asked me today if I can work on Friday.” Vs. “My boss has asked me today whether I can work on Friday.”
これは1つの可能性についてのみ、というより、まったく可能性がないかどうかについての話です。
whether
or not "という言い方もできまし、whetherの方がいいと思います。。
明確な答えが必要な場合は"wheter"がいいということです。
if, whetherを使ったロールプレイ
if, whetherを使ったロールプレーもありましたのでお示しします。
Lindsay : Okay I'm going to check and see whether or not they have apples. (could or couldnt have apples)
「じゃあ、リンゴがあるかどうか調べてみるわ。"(リンゴがあるかないか」Michelle : Good idea. If you find them, let me know.
「いいね、見つけたら教えてね。」Lindsay : I will. I don't know whether I want chicken or beef for dinner tonight.
「そうするわ。今夜の夕食はチキンにしようかビーフにしようか迷ってるの。」Michelle : Hmm. I don't know if I want either! I was thinking a veggie meal.
「うーん、どっちがいいかわからないわ!野菜料理がいいかな。」Lindsay : Oh okay that sounds good. I’m going to see if there are good veggies in the next aisle.
「そう、それいいわね。隣の通路においしい野菜があるか見てくるわ。」Michelle : Great thanks!
「いいわね、ありがとう。」
使い分けは、いろいろな例文に触れて、慣れていくのが一番かと思います。
以上、インターネット上のネイティブ情報からの、"if"と"whether"の使い方でした。
"if"と"whether"の語源
"if"と"whether"の語源を調べたのでお示します。
"if"の語源
ifは、古英語の"gif"から生まれたそうです。
古英語の"gif"は、ゲルマン祖語の"*ja-ba"に由来するそうです。
ゲルマン祖語の"*ja-ba"の語源は不明だそうですが、おそらく印欧祖語の代名詞語幹(pronominal
stem)の"*i-"に由来するのではないかということです。
ちなみに古英語の"g"は現代英語の"y"に近い発音だそうです。
ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY : if
"whether"の語源
whetherは、古英語の"hwæðer",
"hweðer"(二つのうちどちらか、という意味)から生まれたそうです。
古英語の"hwæðer",
"hweðer"は、ゲルマン祖語の"*gihwatharaz"に由来するそうです。
ゲルマン祖語の"*gihwatharaz"は、疑問詞のベース(interrogative
base)"*khwa-"(whoという意味)+比較級の接尾辞(comparative
suffix)"*-theraz"として生まれたそうです。
ちなみにwhether or notというフレーズは、1650年代から使われているそうです。
ONLINE ETYMOLOGY DICTIONARY : whether
"if"と"whether"は意味は似てますが、語源は違うのですね。
以上、"if"と"whether"の語源でした。
まとめ
皆さん、最後まで記事を読んで頂きありがとうございました。
今回は、"if"と"whether"の使い分けを紹介しました。実際の会話の場面などでは、そこまで厳密に気にしなくていいと思います。All Ears English PODCASTのエピソード1547でも、「気にしなくていい」、「ネイティブでも間違う」、と言っています。でも知っておいた方がいいですよね。
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