【英語学習】TOEIC 400点台の英語学習 ALL IN ONEを活用して英語の基礎を構築
このブログでは、ビジネスでなんとか英語でコミュニケーションしている私が、自ら行い効果のあった学習方法、テキスト、アプリなどを紹介しています。
今回は、私をTOEIC400点台からTOEIC775点まで引っ張てくれたテキスト
「ALL IN ONE」と、それを用いた学習方法
を紹介したいと思います。
TOEIC
400点台の方には、TOEIC対策ではなく英語の基礎・土台作りをお勧めします。なぜなら基礎・土台があることで、その後の学習効率が格段に上がり、TOEICのスコアも加速度的に上がります。
「ALL IN ONE」は、英語の基礎作り(基本英単語,
英語を前から読み下すなどなど)に最も適したテキストの1つであると強く思います。
基礎作りに適したその他のテキストとしては「DUO」や「速読速聴・英単語 Core1900」がおすすめです。気に入ったテキストをやり込むのがいいと思いますが、私は「ALL IN ONE」を一番お勧めします。英語の基礎作りのことを、考え抜いて作られているテキストだと思います。
それでは、さっそく紹介していきます。
ALL IN ONEとは?
「ALL IN ONE」は、文法(Grammer)、語法(Usage)、単語、熟語、英語の語順での読解、リスニングが同時並行で効率よく学べることをコンセプトとした英語学習書で、TOEIC700-800点、英検2級から準1級を目指す方にお勧めできるテキストです。
合計419の30words程度から例文には、文法、語法、単語、熟語が網羅的に詰め込まれていて、また例文を英語の語順で訳した日本語訳がついています。
発行部数も33万部を超えているそうです。
これから、実際にやり込んだ私の実体験をもとに、「ALL IN ONE」のお勧めの方や使い方などをご説明していきたいと思います。
ALL IN ONE お勧めの方
ALL IN ONEを一通り学習して分かったんですが、学習しはじめた当時の自分自身に、一番お勧めしたいです。
つまり、中高、大学と英語から逃げていたため、英語を返り読みせず、前からどんどん読んで理解できないため、リーディングのスピードが遅く、TOEICでは400-600点あたりをうろうろしてなかなか点数が伸びない方にお勧めです。
また、こういう方で、これから英語学習を効率的に進めたいので基礎を作りたい、という方に特にお勧めです。
お勧めの方をまとめますと以下のようになります。
ALL IN ONE お勧めの方
- 中高、大学と英語から逃げていた方
- 英語を返り読みせず、前からどんどん読んで理解できない方
- TOEICでは400-600点あたりをうろうろしてなかなか点数が伸びない方
- これから英語学習を効率的に進めたいので基礎を作りたい方
余談 : 1つのテキストをやり込んだ方が効果的
私は英語学習本マニアな面もあって、いろいろ摘み食いしては、またあっちのテキスト、そしてこっちのテキストと、いろんなテキストを少し試しては止めるを繰り返してました。
もし皆さんの中にも同じように、いろいろなテキストを試すがやり通せなかった、という方いらっしゃいましたら、うそだと思って、このテキスト「ALL IN ONE」、または皆さんお気に入りの「DUO」や「速読速聴・英単語 Core1900」など、なんでもいいので1つのテキストをやり込んだ方が効率的です。
実際、私は、それまでのテキスト摘み食いをやめて、「All In One」に集中して、このテキストだけ使って、やり込んでTOEIC : 775点を達成しました。
皆さんにも、1つのテキストをやり込むことを強くお勧めします。
ALL IN ONE やり込みの成果
ALL IN ONEを、とことんやりこんだ私の経験から言える大きな成果は2つあります。
それは、
TOEICで700点を超えられたこと
英語の基礎・土台ができ、その後の英語学習の効率が格段に高まったこと
です。
この効率アップのおかげで、TOEIC 900点を超えることができました。(途中、サボっていた時期があったので、私は少々時間を要しましたが、サボらなければもっと短時間で900点まで行けます。)
ALL IN ONEやり込んだことで得られた成果のまとめを以下にお示します。
ALL IN ONE やり込みの成果
- ALL IN ONEだけで、TOEIC 700点突破
- 英語の基礎・土台ができた
- 英語学習の効率が格段に高まった
英語の基礎・土台ができたこと、英語学習の効率が格段に高まった、ことについて、具体的に書きますと、以下の3つになります。
- 英文を英語の語順(前から)理解できるようになった
- 英語を理解するのに必要な単語力・文法力・構文力が身についた
- 英語学習が習慣化して、英語学習を継続してできるようになった
この4点によって以後、効率的に英語学習を続けられ、英語力を大きく伸ばすことができました。
これが「ALL
IN ONE」をやり込んでの一番の成果ですね。
ALL IN ONE やり込みに要した時間
私がこのテキストを一通り完了するのに要した時間は約2年です。
ALL IN ONEには合計419の例文が載っています。後程詳しくお示しますが、この例文をシャドーイングしていくのが基本的な学習方法で、新規の例文を学習しつつ、忘却曲線に沿って定期的に復習していく学習スタイルとなります。
ALL IN ONEには、1日あたり1-2時間程度の学習時間で、新規の例文を3つずつ学習することで4.5か月でテキストを終えられると書かれいます。
しかし当時の私の実力(TOEIC400点台)では、1つの例文のシャドーイングにかなり時間を要したため、毎日1-2時間の学習時間でALL
IN ONEを完了するのに2年程度かかりました。
なぜなら、私は新規の例文を1つ程度ずつ学習したからです。復習があるので新規例文1つを学習するのがやっとでした。
ちなみに、新規例文は翌日、1week後、2week後、4week後と復習していくことになっていて、新規例文を1日3つずつ学習するとすると、最大なんと28例文の学習が必要になります。これがかなりキツイです。
28例文のシャドーイング学習をしようとしたら、1例文に30分要すると14時間もかかります。
要する時間は、1日にかけられる時間と1例文あたりの所要時間によって変わりますので、なんとも言えませんが、思ったより時間がかかるかもしれません。でも成果が出ますので、粘り強くやり続けることをお勧めします。
ALL IN ONE テキスト概要
ここでは、2007年に発行された第4版について説明します。
第4版が最新版(2022.5.22調べ)で、私が使ったのもこのALL
IN ONE 第4版です。
私が購入したときは、テキストに音源の入ったオーディオCDと学習支援ソフト等が入ったCD-ROMが付属していましたが、2021年9月の重版書籍からは無料ダウンロードに移行しているそうです。
ALL IN ONEの構成
ALL IN ONEは、はしがき(本書メリット、本書での学習による到達可能レベル、テキストの使い方)、例文等の載っている本文、Appendix(Grammer and Usage)、Index(索引)、音源、学習支援ソフト、学習記録表から構成されています。
ALL IN ONEの構成
- はしがき(本書のメリット、本書での学習による到達可能レベル、テキストの使い方)
- 例文等の載っている本文
- 例文(英語)の読みあげ音源
- Appendix(Grammer and Usage)
- Index(索引)
- 学習支援ソフト
- 学習記録表
はしがき以外の部分について、以下でALL IN ONEがどんなテキストか、概要をお示していきたいと思います。
例文等の載っている本文
ALL IN ONEの本文は、1ページに1例文(英語)とその例文の解説が載っている、という構成になっていて、この例文が419個のっています。
ALL IN ONEの本文の1ページの構成は、以下のようになっています。
ALL IN ONEの本文の1ページの構成
- 30wordsの例文(英語)
- 英文の日本語訳1 : 例文を英語の語順で訳した日本語訳
- 英文の日本語訳2 : 通常の日本語訳
- 単語、フレーズの説明
- 文法、用法の説明
1ページの構成例
1ページの構成について例をお示します。例文や日本語訳は私の自作ですので、例文の出来についてはご容赦下さい。
ALL IN ONEの本文の構成例
-
例文
I think / that we can make this reference book more user-friendly / by putting in / more charts and illustrations. -
英語の語順で訳した日本語訳
私は思います / 私たちはこの参考書をもっと使いやすくできるって / 含めることで / もっと図表やイラストを。 -
通常の日本語訳
この参考書、図表やイラストをもっと使って、もっと使いやすくできると思うんですけど。 -
単語、フレーズの説明
think(θíŋk) 動 : 考える
reference book 名 : 参考書
user-friendly 形 : 使いやすい
chart(tʃɑ́rt) 名 : 図表
illustration(ìləstréiʃən) 名 : イラスト -
文法、用法の説明
SVOC構文。makeの使役動詞としての用法。使役動詞は他に、have, get , letがあります。それぞれの動詞で意味が少しづつ異なりますので注意しましょう。
というような、構成になっています。繰り返しますが、上記の例文は私が考えたものですので、その質はご容赦ください。
ALL
IN ONEにのっているホントの例文は、「amazonサイト : ALL IN ONE」から試し読みできます。
例文(英語)の読みあげ音源
私が購入したとき、音源はオーディオCDとMP3のデータで提供されました。
今はオンラインからのダウンロードのようなので、おそらくMP3だけかなと思います。
音源には、例文(英語)の読みあげが収録されていて、ナチュラルスピードとSlowスピードの2種類収録されています。
ALL IN ONEの音源は、ALL IN ONEの作成元のLinkage Clubの公式YouTubeチャンネルで、全例文419個すべてを聞くことができます。
余談 : 今なら読みあげスピード調整も簡単
YouTube動画やMP3の音源であれば、スピード調整も簡単にできます。今ならSlowスピードの音源は必要ないかもしれませんね。
私は、Audipoをアンドロイドスマホに入れてMP3音源を変速して聞いたり、聞き取れない部分をリピートして聞いたりしています。とても便利で私の英語学習には必須のアプリです。ちなみに私はフリーバージョンで使ってます。
Appendix(Grammer and Usage)
Appendixには例文に関連する重要な文法・用法や、関連する事項の説明が載っています。
前置詞、不規則動詞の活用法、活用に注意すべき動詞、接頭辞と接尾辞の知識などがのっています。受験生やTOEICを受けようとしている方には、とても参考になると思います。
Index(索引)
Index(索引)にも工夫がなされていて、とても使いやすいです。
Indexは、3種類ついていて、それぞれ例文から取り上げられたもので、以下の種類があります。
索引の種類
- 単語の索引
- 重要熟語、構文、日常会話の決まり文句の索引
- 重要な文法・用法の索引
単語や熟語の索引は一般的かと思いますが、文法・用法の索引は珍しいのかなと思います。でもこれが便利です。関係代名詞を知りたい、と思ったら〇〇ページにありますと、すぐに調べられます。
索引は、一通りやり込んだあとも大変便利に使っています。
学習支援ソフト
学習支援ソフトは、ディクテーションと英作文の練習ができます。
学習支援ソフト
-
ディクテーション練習
ディクテーション練習では、例文の音声を聞いて、聞こえてきた例文をキーボードで入力するという、練習になります。紙に書くのではなくキーボードに打ち込むというディクテーション練習ができます。 -
英作文の練習
英作文の練習では、表示された例文の日本語訳を見ながらキーボードで英作文します。
私は、シャドーイング中心で学習したのであまり使いませんでした。
学習記録表
すみません🙏。オリジナルをなくしてしましました。
オリジナルとほぼ同仕様の自作の学習記録表をのちほど、お示しいたします。
以上、ALL IN ONE テキスト概要でした。これから私の実践した学習方法をお示します。
私のALL IN ONE 学習方法
私は、ALL IN ONEをシャドーイング中心で学習しました。その内容についてお示します
1つの例文について、以下のようなStepでシャドーイング学習を行いました。
1つの例文についての学習のステップ
- ナチュラルスピードで英語を聞いて理解できるか確認 5min
- 精読 5min
- テキストを見て、音声を聞きながら音読 5min-10min
- テキスト見ずにシャドーイング 10min
それぞれのステップについて、以下でもう少し詳しくお示しします。
Step1 ナチュラルスピードで英語を聞いて理解できるか確認 5min
とりあえず、まずは聞きます。
聞き取れるか、聞き取れないか確認します。
聞き取れるか、聞き取れないかを確認することで、その例文に対する自分の理解度を確認するのです。
ある程度、理解できていれば以降のStepをササッサーっと、時短でやっていけばいいと判断して、ほとんど理解できていなければ、以降のStepをしっかりやっていく判断します。
これで学習の効率化とフォーカスすべき例文を自分自身知ることができます。
Step2 精読 5min
聞き取れても、聞き取れなくても、精読します。
聞き取れて入ればササっと、聞き取れていなければしっかりやりましょう。
精読は、単語、構文を理解した上で、文の意味のカタマリを意識して例文を日本語に訳しながら理解していき、テキストに示されている日本語訳と自分の理解を照らし合わせて行います。
自分なりにストンと腹に落ちるようになるまで、読みます。
Step3 例文を見て音声を聞きながら音読 5min-10min
音に集中しつつ、テキストを見て音読しますが、この時、何に意識を集中するかがポイントです。最初は漠然となってしまいがちですが、最初はいいと思いますが、自分なりの課題をもって取り組むのが良いと思います。
私が意識していたのは以下の4つです。
音読の時に意識するポイント
- 音源のスピードを意識する
- 英語の音とリズムを意識する
- 英文の意味の区切り、構文を意識する
- 英文を意味のカタマリでとらえていくように意識する
この意識の集中はシャドーイングでも、同じです。
Step4 例文を見ずにシャドーイング 10min
最後に、英文を見ずに音を聞いてシャドーイングしていきます。
このとき、Step3でも意識した4つの点について意識して行います。
何度もシャドーイングしていると暗記してしまいますが、あくまで、はじめて聞いているように聞こえた音を正確に発音するようにシャドーイングします。
まずは、80%ぐらいの完成度で例文を見ずにシャドーイングできるようになったら完成としましょう。ALL IN ONEでは最低合計5回おなじ例文を学習しますので、最後の5回目で100%を目指しましょう。
以上が、1つの例文を学習する学習ステップです。
余談 : シャドーイング中心で学習する前準備
ご存じの通り、シャドーイングは、英語を聞いて、聞こえた通りに真似して発音して、流れてくる英文に影のようにくっついて音読する方法です。ここで重要なのが英語を英語として聞いて理解することで、英語をカタカナに変換して理解していてはダメなのです。
私はこのことを、ALL IN ONE学習の途中で気づいたのですが、ALL IN ONE学習を始める前に知っておきたかったと強く思いました。
そこで、皆さんには、ALL IN
ONEを使ってシャドーイング中心の学習を開始する前に、ある程度でいいと思いますが、
・英語の発音
・シャドーイングの仕方の基本
を学ぶことをお勧めします。
私は、英語の発音は、「英語耳」と「英語喉」を使って繰り返し練習し学びました。
シャドーイングの仕方の基本は、「究極の英語学習法 はじめてのK/Hシステム」と「究極の英語学習法 K/Hシステム 中級編」を使って学びました。
いづれも多くの方に支持されている良書ですし、私自身も使ってみてそう思いました。
日々の学習量
ALL IN ONEでは、忘却曲線に基づいて、1つの例文を合計5回学習することをお勧めしています。私もそれに従いました。1つの例文をどのような間隔で学習するかというと、以下のような間隔で学習します。
1つの例文の学習間隔
- 1回目 : ゼロ日
- 2回目 : 1日目
- 3回目 : 7日目(1week後)
- 4回目 : 14日目(2week後)
- 5回目 : 30日目(4week後)
そのため、日々の学習量(例文量)は、1日に新規例文を何個学習するかで変わります。また、どの例文をいつ学習するか分かるように学習記録をつける必要があります。
私の学習記録をお示します。
最初は飛ばし気味でしたが、毎日やることを最重要視して、新規例文は1つとして、だいたい1-2時間は学習していたと思います。
また、皆さんもオリジナルのスケジュール表を作くるといいと思います。この表のおかげ(せいで)で毎日学習することを強いられます。なぜなら、1日サボると雪だるま式に次の日にやることが増えるからです。
私にとっては、これが一番良かったです。毎日学習することが習慣化できました。最初は辛かったことを思い出しますが、いつの間にか学習しないことの方が辛くなりました。
ALL IN ONE学習のまとめ
今回は、私が大変お世話になり、私の英語の基礎を築いてくれた「ALL IN ONE」の紹介をしました。
繰り返しになりますが、中高・大学と英語を避けてきて、基礎がぐらついている、私の様な人が、そろそろ本気で英語身に着けるかと、思った時に最適な一冊です。
ALL IN ONEで身につく、英語学習の根幹となる基礎を改めてお示します。
- 英文を英語の語順(前から)理解できるようになる
- 英語を理解するのに必要な単語力・文法力・構文力が身につく
- 英語学習が習慣化して、英語学習を継続してできるようになる
少しでも皆さんのお役に立てればうれしいです。
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